それでは聴いてください

フリートークからの曲紹介に繋げるラジオ形式のブログ

自分だけ担任に怒られたので「なんで私だけなんですか?」と聞いてみたときの話

 先日ガールズちゃんねるに、『みんなと同じ事してても自分だけ怒られやすい人』というトピが立っていた。職場でパーカー着用が禁止だと知らず、トピ主を含む数人がパーカーを着ていたが、トピ主だけが皆の前で怒られたという話だった。これに対し、多くの共感の声や提案などが挙がった。そのうちの258番は私のコメントである。「なんで私だけなんですかと聞いてみたらどうなるんだろう」という好奇心あふれるコメントに、「中学生の頃担任にそれを聞いたら、『あなたは目立つから』と言われた」という返信をした次第だ。

この中学生の頃の件について、詳細を長々と書いていこうと思う。

 

girlschannel.net

 

事の発端は学活(学級活動)の時間だった。

学活や道徳の授業では度々プリントが配布されるため、それらを綴じるための学活&道徳用のファイルというものが支給されていた。とある日の学活の時間、少し飽きてしまった私は、ファイルに綴じられている古いプリントを見返していた。いつだったかの道徳の授業で使った感動ポルノ的なクサい短編小説のようなものをコピーしたプリントだ。そこだけプリントの端がやけに綺麗に揃っていたので、見た目が気になって開いてみた。これどんな話だったっけ?と思い、読み始めると、程なくして隣の席のS(1軍男子)が突然、

 

「先生!こいつ(受理子)本読んでます!!」

 

と言い出した。 

は?本じゃなくてプリントですけど?と反論したかどうかは覚えていないが、していたとしても陰キャの私の声など呆気なくかき消されていたんだろう。

 

そしてその日の帰りのホームルームで、担任のA先生に、

「受理子。お前は終わったら生徒会室に来い。」と全員の前で呼び出しを喰らった。

「わ〜〜いwww受理子呼び出し〜〜〜〜wwwwww」

化粧禁止なのに目の際にこっそりアイラインを引き、気分で遅刻欠席早退をする不良でクラスのボス的存在でもあるCが喜んでいた。

 

ホームルーム終了後、無印で買った小さなカッターをジャージの袖にしのばせて生徒会室に向かった。これに関しては念のためという発想だったが、今思えば「何が念のためだよ?」と思うし、カッターは一切登場させなかったので安心してほしい。

 

担任登場。

「お前なんで学活の時間に読書してるんだよ?!」

「してないです。学活ファイルの過去のプリントを見てたんです。あの部分だけ紙が揃ってたので本に見えたのかもしれませんが。」

しっかり弁解した。

 

「でもお前、(以前の学活で)読書してたときもあったよな?」

「そのときはMさんとかSさんとかも本読んでましたよ。」

ここからが、ガルちゃんで触れた話である。

「でもあなたも本読んでましたよね?」

「MさんとSさんだっt・・・」

あなたも読んでましたよね??

「・・・はい。読んでましたけど。なんで私だけなんですか?MさんとSさんも本読んでたのに。」

 

あなたは目立つからです。

こう言われたが当時の私は、もちろんインナーカラーなどしていないし、顔も雰囲気も地味で友達も少ない正真正銘の陰キャだった。目立つとは一体どういうことなのか。

 

あなたは普段から、話を聞いていないのが目立つ。あなたと仲の良いKさんは、あなたと同じく大人しいけど目立ちません、ちゃんと話を聞いてます。

正直心当たりはあった。私は注意力散漫で集中力が途切れやすく、興味のない話だと特に、一生懸命話を聞いているつもりでも、どうしても飽きて別のことを考えてしまうところがある(※成人後に発達障害が判明したが今回は割愛する)。教壇に立って話をする教師側としては目障りで迷惑だったのかもしれない。だとしても、同じ事をしている生徒が複数いるのを分かっていながら、その中の1人だけを気に入らないからという理由で呼び出すのは教育者として如何なものかと、いまだに思う。

 説教はその後、Kさんしか友達がいないのはよくない、もっと人間関係を大切にしてください等、別の話題にまで及び、たしか1時間くらい経ってようやく解放されたのだと記憶している。同級生にちょっと声をかけただけで「なんか話しかけられたんだけど〜〜キモww」とか言われる環境で友達なんか増やせるわけ無いでしょ。

 

この件をのちに、母に話したことがあるが、

 

A先生の気持ちわかるよ。私もお前にだけ言うと思う。お前とOさん(某早慶の高校に受かるほど優秀なうえ、ほんわかした雰囲気で皆から好かれているが実はすごくきつい性格をしている腹黒同級生女)が同じことしててもお前にだけ怒る。でもOさんなら許せる。」

 

と言われてしまった。

それでは聴いてください。Avril Lavigneで『Why』。

 ほんとに、なんでだよ。

 

自分は他人に嫌われる何かを持っているということは何となく理解したものの、それが具体的に何なのかは分からず、一挙一動を慎重に行わないとどこかで地雷を踏んでしまうという不安と、息苦しさが残った。