一週間の家出<第3章>戦闘準備
一週間の家出シリーズ第3章。
帰りが遅くなることを連絡しなかったために家を閉め出された私は、一人でカラオケオールし、次の朝に友人ポン(仮)の家に泊めてもらった。
友人、ポン(仮)の家に泊めてもらった夜、母から連絡が来た。
閉め出されてから約24時間。未だご立腹の模様。
一人でメッセージを読んでいると、自分が悪いのか母がおかしいのかわからなくなってくるので、スクショを撮って友人3人に送り、一緒にいるポンにも全て見せた。尚、全員の意見が「母ヤバい」で一致したので少し安心した。
以下、母から送られてきたLINEとそれに対する私とポンのツッコミ。
※ここでも“鍵”と言っているがチェーンの間違い。
◆部屋の荷物も全部捨てるよ
ここで法学部出身のポンからつっこみ。人のものを勝手に捨てるのは犯罪だよ、と言ってこの記事を送ってくれた。器物損壊罪にあたるらしい。
◆「カラオケばっかりしてる生活なんて…~」
私がカラオケに行っているのは遊びではなく、歌の練習である。スタジオが取れなかった場合によく使う。それよりも、なぜ私がカラオケによく行っていることを知っているのかが最大の謎だったのだが、その理由は次の日に判明した。
◆「アルバイトも居眠りばっかで…(中略)…クビにするって」
私のバイト先は、実は父の会社である。業務の少なさと、寝不足とでウトウトしてしまうことがよくあり、これは本当に反省している。(最近は治ってきた)
しかしポンは、居眠りするほど暇な仕事の方が悪いと一蹴り。
そもそも、本当にクビなのか定かではないし、母が勝手に言っているだけというのも有り得る。
◆何のスキルも資格もないしね
たしかになあ…転職なんてできるかな…と思っていた私にポンが言った。
「いやあのさあ・・・スキルも資格もないとか言ってるけどさぁ、受理子、映像編集とかできるじゃん。私ああいうのできないもん。それも立派なスキルだよ。」
映像編集なんてやり方さえ知っていれば誰でもできるよ、と思っていたけれども、考えてみればエクセルやワードも同じだ。技術というよりは知識と経験である。私はいままで何度も映像編集をやってきた。そんなに小難しいものを作ったことはないけれど、これだって立派なスキルだ。危うく潰されるところだった。
◆部屋の荷物は全部運び出してもらうから自分でやんな
お分かり頂けただろうか?画像①~④の間に荷物の運び出しについて3度触れられているが、毎回言っていることが違うのである。母の意見がコロコロ変わることに私は慣れっこだが、ポンは混乱してきたようだ。「え、なに、荷物運ぶの手伝うって言ってたのに『自分でやんな』って…受理子のお母さん嘘つきじゃん!」
たしかに一連の流れをまとめるとこうだ。
『荷物まとめるなら手伝う』→『袋に入れて外に出しとく』→『自分でやんな』・・・
さっきまでと言~ってる~こと違うじゃな~~い♪
リフレッシュに1曲、SCANDALで「少女S」。
(※下に続く)
バイトがクビ、というのは本当なのか裏どりをするため、アメリカ出張中の父にLINEをしてみた結果がこちら。
※母のLINEをスクショした当時の着せ替えが終了してしまったため、父のトークだけコニー。
やはり嘘だった。
ちなみに会話の直後、「ところで(先日購入した)MacBookProは使えてる?」と聞いてきた。
母が虚言を吐きながら娘を家の外に2日も閉め出しているこの状況でする話か?
関わりたくないというオーラが出過ぎている。まぁいつものことだ。
母の怒りはおさまらないが、とりあえず翌日に荷物を取りに行くことにした。ポンは用事があるらしいので、ポンとの共通の友人、Yに連絡を取り、一緒に家まで行ってもらうことにした。
ここでポンから忠告があった。
「たぶん受理子のお母さんは、『あ、洗脳が解けたんだ』じゃなく『別の誰かに洗脳されたんだ』って感じるはずだから、お前は騙されてる的なこと言ってくるかもしれないよ。」
続く。