ユーチューバーの「みなさんこんにちは」に違和感を覚える
昔ラジオ局の人が言ってた。
テレビは「テレビの前のみなさ〜ん」だけど、ラジオは「ラジオの前のあなた」なんだって。だから視聴者と距離が近いんだって。それがラジオの良さなんだって。
最近主流メディアの一つになってきたネット動画も、配信者と視聴者の距離感を考えるとラジオ寄りだと思う。
コメント欄はラジオでいうお便りコーナー(普通のお便り、略して『ふつおた』とか呼ばれる)と近いし、視聴もスマホやタブレットやパソコンなど個人単位の場合が多い。
ラジオの場合はスピーカーで流して複数人で聴くことも少なくないから、視聴形態を踏まえるとネット動画の方がより個人向けじゃないか?
なのにユーチューバ達はこぞって皆、
「みなさんこんにちは。」
と言う。
いや気持ちはわかるよ。
カメラを前にして、これからこの動画を不特定多数の人が観るんだと思うと、“みなさん”と言いたくはなる。
でもね、観るときは高確率で一人なわけよ。
喩えるなら一人カラオケ専門店に当然ながら一人で行って「何名さまですか?」って聞かれてるみたいなもんなのよ(行ったことないけど)。
だから娯楽系のネット動画において「みなさん」と言うスタンスには少し違和感があるなと思った。別にユーチューバーの方々をディスるつもりはさらさらないし、ただちょっと深く考えてみたくなっただけなのだけど。
ちなみにこのブログはラジオがモチーフなので、はてなブログを読んでいる「あなた」に向けて書いている。
宇多田ヒカルで、『あなた』