バナナはおやつに入りますか?という予算審議
脳内の妹がうるさい(※私は一人っ子)。
「せんせー!サシ飲みはデートに含みますかー?」と訊いてくる。
なんでも最近お友達が、デートしたことのある男の数を、眠る前に羊がわりに数えているらしくそれを真似しているとか。
脳内の妹は、仲間として友人として「よっしゃ飲みに行くぞ!!」というノリで行くサシ飲みはデートとは言い難い、と主張しながらも、ノリとそれ以外のサシ飲みをどう区別するのか、同性をカウントしなくていいのか、そもそもデートの定義とは何か、などと様々に疑問をぶつけてきた。さすがはマイ エア シスター。
そんな脳内会話はさておき、「バナナはおやつに入りますか?」というフレーズを、諸君も一度は耳にしたことがあるだろう。
知恵袋大先生によるとこれは、昔小学校の遠足で持っていくお菓子の金額に上限があり、「おやつ」の定義が明確でなかったため、バナナはおやつに含むのかという質問が出たことが発端らしい。
今ではギャグとして認識されているものの、実際この質問はシリアスだと思う。
金銭が絡む問題である。
金額上限は300~400円あたりらしいが、ここにバナナを含むか含まないかで「おやつ」のラインナップは大きく変わってくる。そもそもバナナの値段が数百円のため、おやつに含まれるなら持っていくことはできないし、含まないならバナナは弁当の一つになり、クッキーや飴など別のものもおやつとして持っていくことができる。
もしバナナを持って行くなら保冷剤を用意したり、道中でサルに出くわしてバナナを狙われても対抗できるよう身体を鍛えておいたり、バナナの皮で滑って転ばないようにスパイク付きスニーカーを買ったりと、色々な準備も必要になってくる。
先生、バナナを持って行くための準備資金はおやつ代に含みますか?
例を挙げるとキリがないが、こういった含む含まない問題は世の中に溢れかえっている。
“政治とカネ"問題なんてまさにそうで、政治資金の私的流用が問題になると当事者は大体、「○○は〜〜のために役立つもので、仕事に含む」といった具合に無理に正当化する。
公用車での湯河原通いが問題になった元東京都知事の舛添氏は、
“皆さんご承知のように股関節の大手術をやっていますから、それはやはり体調を整えるというのは、私は都知事の大きな責務だと思って”※1
と発言したがつまり、
自分の健康は都民のため
=健康でいることは仕事に含む
という意味である。
舛添氏にバナナはおやつに入るかと訊けば、
「バナナを食べて健康でいることは都民のためです。おやつに入る入らないに関わらず食べなさい」とでも言われるんじゃないか(偏見)
“政治資金 私的流用”で検索すると、総理の領収書にコンビニで買ったガリガリ君が含まれていたという記事もあった。
購入の理由が仮に、「普天間基地移設の件で真剣に悩んでいて頭を冷やしたかったから」だとして、ガリガリ君(ポタージュ)によってアップデートされた頭で素晴らしい案が出され、問題の解決に至ったとしたら、どうだろう。
これはもう、「ガリガリ君を食べるのは仕事に入りますか?」という質問に「はい」と答えても許されるんじゃないか。
いや、許されないだろう。
日本は規則を重んじる国でもある。
バナナおやつ問題は日本国の問題かもしれない。
ただ政治家には、批判されても「悪い?」と顎を突き出して言えるくらいのオラオラでいてほしい。
Miranda Lambert で、
Somethin' Bad ft. Carrie Underwood
※1舛添氏の発言の引用元
【舛添知事定例会見録・28日(1)】別荘問題に「人間ですから気分転換したり、体調を整えるのは都知事の大きな責務」 - 産経ニュース
※参照記事
舛添が公私混同で辞任なら安倍首相も…政治資金でキャバクラ、ウニの爆買い、コスメにジュエリー、ガリガリ君|LITERA/リテラ
→いずれの情報も、私自身は裏どりをしていません。政治に関する知識もほぼ皆無です。本記事はあくまで、私的な日記としてお読みください。